手のひら多汗症(原発性手掌多汗症)は思春期前後に対称性で発症し、家族歴を伴うことが多い慢性疾患。握手の不安、スマートフォン・キーボード操作で汗が滴る、紙や楽器が滑る、書類が湿るなど職業・社交に重大な支障をきたします。ICD-10コード R61で分類されます。原因不明(特発性)ですが、エクリン汗腺密度が手掌で約370/cm²(全身平均の3倍以上)と高く、交感神経終末からのアセチルコリン放出が過剰なため発汗が起こります。ボツリヌストキシンAは神経終末からのアセチルコリン放出を可逆的にブロックし、エクリン発汗を局所的に抑制 — 公表メタアナリシス(J Am Acad Dermatol 2013)では片手100〜150U注射で発汗量平均76%減少、効果持続3〜6ヶ月。
手掌は皮膚が厚く感覚が鋭敏なため、腋窩多汗症と異なり表面リドカイン単独では疼痛緩和が不十分。Kind Global Clinic 明洞では(1)カウンセリングで原発性/続発性判別、(2)Minor法ヨウ素デンプン試験で発汗範囲をマッピング、(3)ICE(氷ブロック)冷却 + 正中神経/尺骨神経ブロック(局所麻酔)を前処置として実施 — これにより手掌全域の疼痛感覚を抑え、20〜30ポイントの分割注射でも忍容性を確保、(4)30〜32Gインスリン注射器で真皮深層に片手100〜150Uを分割注射、(5)アフターケア説明 — 全て共同代表院長が直接担当。看護師委任なし。発汗減少は3〜7日で自覚、ピーク効果は2〜4週、持続は4〜6ヶ月(手掌は手洗い・摩擦・把握動作によるトキシン分解で腋窩より短め)。握力一時低下(4〜8%)は7〜14日で自然解消するため、ピアノ・楽器演奏・ロッククライミング・テニスなど精密な握力を要する活動の方は事前にご相談、施術タイミングを調整します。